タロット小アルカナ「ワンド6」の啓示です。
私の「ワンド6」のキャッチコピーは、「偽物の勝利」です。
小アルカナも大アルカナ同様に、物語のように繋がっています。ワンド2から、ワンド6まで来ました。ワンド6は、「チャンバラのカード」である「ワンド5」で勝利を収めた人物が馬に乗って凱旋している様子を示しています。
当然、「勝利」というメッセージはありますが、この勝利は本物の勝利でしょうか?まず「ワンド5」の子供のチャンバラが発端です。それに勝っても皇帝にはなれません。
確かに栄光と勝利の印である、オリーブの冠をワンドにも付けています。
しかし、どうもこの絵では完全なる勝利とは確定できません。
現に周囲には、ワンドを持った負けた者たちが控えています。隙あらば、持っているワンドで、馬に乗った人物をなぎ倒すことも可能です。
なんといっても、この白馬です。これは本物の白馬でしょうか?よく観察してください。白い布地に中に人間が入っています。すなわち偽物の白馬です。この白馬を張り子の虎と連想してもいいでしょう。
これはあくまでも一時的な勝利。
この勝利は決して長くは続きません。
同時に主人公の人物は、凱旋をわざわざして、見せびらかしたいのです。「僕が勝った。僕が一番だ。」と。
そうイメージすれば、ナルシストですね。「戦車」「カップナイト」よりは弱いですが、ナルシズムの要素はたっぷりあります。
主人公はいつ危機に陥るのか、わかっていません。
今さえ格好良ければ、それで満足です。
ここから、一時的な勝利に自己陶酔しているという言葉が浮かびます。
本物の漢ではないですね。
まだ幼稚で、考えが浅いのです。
そして「ワンド7」に繋がります。ここで彼は思い知るでしょう。
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