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タロット大アルカナの「塔」もイメージとしては、芳しくないカードですね。
しかし何度も言うようにタロットに「吉・凶」はありません。
書店で売っているタロット教本では、「塔」は破壊・落下とネガティブな意味なるものしか書かれていません。
確かに絵のイメージと連想によって、それも正しいとは言えます。
タロット「塔」には雷が描かれています。一般に「雷」を使えるのは、トップの神です。ギリシャ神話ではゼウス。ヒンズー神話ではインドラ。ケルト神話ではオーディーンですね。
その雷が、権力の象徴である王冠を吹き飛ばしているのです。
タロット「塔」のモチーフは、「バベルの塔」です。旧約聖書ですね。このバベルの塔は人間の傲慢さによって、神に近づくことを目的として、高い塔を作ります。
しかし「傲慢」は七つの大罪の中でも最も大きな罪です。
バベルの塔は破壊されました。
モチーフから連想すれば、傲慢な態度・姿勢は、必ず、自分自身に返ってくるということです。
落下しているのは、王と女王です。神の名の下で、人間の権力など無意味なのです。しかも同じ高さで落ちていますから、男女ともに神の罰は等しいと言えます。
タロット「塔」は、最も大きなテーマがあります。
貴方がもし、「塔」の中にいたらどうします。
窓からは炎で逃げられません。東西南北の入り口・出口はありません。
逃げなければ「死」です。
ではどのように逃げるのでしょうか？
「塔」自体を破壊するのです。落ちている岩を使って、塔に穴を開けるのです。
これは何を意図するか？
タロット「塔」は、貴方の固定観念・既成概念です。
自分の既成概念を破壊しなければ、人生の次のステップにはいけないのです。
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