タロットには、小アルカナで４つのスート（属性）があります。それぞれが元素を象徴しています。
「ワンド」は「火の属性」、「カップ」は「水の属性」、「ペンタクル」は「地の属性」です。
タロットカードで「ソード」は「風」の元素を象徴します。
また同時に「ソード」・・・つまり「剣」そのものも表します。
タロットのことではなく、現実の「ソード（剣）」について想像してみましょう。
「剣」を振ると「びゅっ」と風を切るでしょう。だから「風」の属性って覚えてください。
「剣」はどんな時に使いますか？
闘うときです。
つまり、タロットの「ソード」には闘争心や攻撃性が、元々備わっているんです。
さらに包丁を使うことを思い出してください。
なぜ、包丁を使うんでしょう。
材料を切るためですよね。
言い換えれば、分ける（区分する）ためです。
「剣」には「善か悪か」「○か×か」「白か黒か」といった明確さがあります。
中途半端じゃないんです。
また「ソード」・・「剣」は、非常に自分本位の属性です。
元々、闘って勝って、自分の意志を通すために使う道具なんですから。
次に、またタロットのことは置いておいて「風」を思い浮かべてみましょう。
「ソード」の属性である「風」は、早いですよね。
４つの元素の中では、もっともスピードがあります。
しかし、掴めません。カタチが無いのですから。
一カ所に落ち着いてもいません。
つまり「ソード」は４つのスート中、もっともスピードが速く、しかもつかみ所のない性質があるわけです。
スピードは動きだけでなく、情報も暗示します。
ニュースの伝達って、世界中にあっという間に伝わるでしょう。
またつかみ所のないところは、感情が無いことを象徴しています。
感受性といってもいいでしょう。喜怒哀楽です。
逆に言えば冷静なわけです。
そう考えると、タロットの「ソード」の意味がわかるでしょう。
冷静・冷徹・闘争・戦い・はっきりさせる・正義・強い意志・自己主張・情報の伝達・・
これらが、ソードのエースからキングまでが持っている象徴なんです。
ソードの数札は「１０」で完結します。
ソードの１０は悲惨ですよね。
絶望の極致を示しています。
ソードのような考え方や生き方の末路が、絶望なのでしょう。
また「ソードエース」が出てきたときは要注意です。
相談者になんらかの変化（悪い変化）の予兆です。
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