相手の信頼を得るようなタロットリーディングには、大まかに５つのステップがあります。
●ラポールを築く
●ストックスピールで信頼を高める
●悩みのカテゴリを探る
●悩みの核心に迫る
●未来の出来事を予言する
ラポールを築くことは、いってみればプロローグです。大事なのは自分から心を開くことです。
つぎに「ストックスピール」とは何でしょう。
この「ストックスピール」はコールドリーディングの初歩のテクニックです。
ストックスピールはできるだけ曖昧な・・ファジーな表現を使うことです。
言いかえらば、大きな括りの話をすることとも言えます。
実際にタロット占いで対面をする場合は、相談者の性別・年齢・身につけているもの・髪型・言葉使いなどの属性がわかります。明らかに学生の方が、「資金の金策に困っている」という相談は可能性が低いといえます。その相談者の属性から、より最適なストックスピールを選んでいくことで的中率の精度が上がってきます。
曖昧な表現とは・・
例えば「最近、経済的な問題を抱えましたね」などの表現です。
経済的な問題は多種多様にあります。「家賃の入金を滞って大家から苦情がきた」「株価が暴落して3000万円損した」などいろいろあります。
同じ経済的な問題でも「不動産で失敗しましたね」とやると、その的中率は急激に下がります。
ストックスピールはできるだけいろいろな状況に当てはまるような表現を使うわけです。
一見、ストックスピールは客観的に考えれば、誰にでも当てはまること、と考えますが、実は相手の立場によってその感じ方が変わってきます。
相談者はタロットの占いに訪れたわけです。所謂、傍観者ではなく当事者です。積極的に関わっているので、ストックスピールも自分に照らし合わせて考えようとします。そのため、自分のことのように思えるわけです。
ストックスピールによるリーディング自体はたいして影響力はありません。
ただ、このストックスピールを繰り返すことで、「イエスセット」を作ることができます。
「イエスセット」というのは肯定的な答えが返ってくる質問を繰り返すことで、「イエス」を言いやすくするものです。
例えば・・
質問者「最近、めっきり寒くなりましたね。」
回答者「そうだね。」
質問者「お仕事、忙しそうですよね。」
回答者「うん、忙しくて目が回るよ。」
質問者「最近、新製品を出すんですよね」
回答者「そうそう、4月に発売予定なんだけど・・」
このように、相手が「YES」「YES」と繰り返すと、「YES」を言いやすくなるわけです。
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