連想法タロットリーディング法は、「意味を決して憶えない」タロットリーディング法です。
また、メルマガなどの文章で理解するのが、非常に難しいと謂えます。
私の編み出した「連想法タロットリーディング法」も、商業出版の依頼が、過去3回ありました。
しかし、編集者とかみ合わず、見送りになった経緯があります。
すなわち、編集者曰く、「これでは売れない」ということです。
彼らは利益のために、書籍を出版しています。
そのためには、多くの読者が買ってくれなければいけません。
つまり学校教育のように画一的な内容で無ければ、万人に受けない・・・ということです。
「連想法タロットリーディング法」は、私が7年前に商標登録をしたものです。
他の占い師や講座・スクールで教えるのは法的に違法です。
仮に彼らが真似をすれば、私は告訴し、膨大な賠償金を請求できます。
また私はもう「リアルの個人指導タロット講座」のキャンペーンは致しません。
本気で学びたい、志を共に持ち、おおくの相談者を助けたい方だけは、正規の価格のみで受け付けます。
http://www.tarot-komachi.com/tarotschool.html
さらに私は10冊の「連想法タロットリーディング法の教材」も書きましたが、こちらも企画販売はしません。
もしもどうしても読みたければ、正規の価格のみで受け付けます。
http://www.tarot-komachi.com/tarottextstudy.html
よって「連想法タロットリーディング法」を安価で学ぶには、「動画タロット講座」以外にありません。
ハッキリ謂えば、「意味を憶える」学習法のほうが楽です。
教える側も楽です。
しかし、「意味を憶えたタロット占い師」は、相談者の問題に対して具体的なアドバイスを出しません。
また、ポジションでのリーディングの根拠も謂えません。
敢えて謂うなら、「そのような意味だから」でしょう。
本シリーズは以下の様に解説していこうと考えています。
もしも「本物のタロット鑑定師」に成りたいならば、全て順序立ててお読みになることをお奨めします。
※本メルマガでは、「タロット占い師」と「タロット鑑定師」という表現をしています。
「タロット占い師」は意味を憶えてドローカードに当てはめるだけのタロットリーダーのことを指します。
「タロット鑑定師」は連想法タロットリーディング法を習得し、相談者の人生を導く者としてのタロッティストの意味で使います。
***連想法タロットリーディングの極意のカリキュラム***
1.タロットの存在価値とは何か?
2.「連想」とはどのような事か?
3.絵を観て言葉に、言葉を観て絵に!
4.連想法タロットリーディング法は第一次連想で終わっては、決して読めない。
5.連想法タロットリーディング法での「連想」の具体的な方法
6.プロタロッティストとして連想法タロットリーディング法でタロットリーディングするためには!
7.最後に!
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では、最初の章を解説しましょう。
1.タロットの存在価値とは何か?
まずタロットの歴史は、マルセイユ版から始まります。
フランスの港街マルセイユで、中世14世紀~16世紀にかけて盛んに印刷されました。
その理由は遊びのカードのためです。
当時は遊戯が少なかったのは周知の事実です。映画はもちろん、芝居すらお粗末でした。まだシェイクスピアは生まれていません。
遊園地もありません。
書籍も手書で写経のように写し書きしたものです。よって非常に高価ですから大衆には買えません。
そこで「タロットカード」で大衆~貴族まで遊んだのです。
事実、大衆の中ではギャンブルでタロットカードを使う者達も多かったという史実があります。
「遊び」のカードに「意味」は無い。
「遊び」のカードに「逆位置」も無い。
やがてマルセイユ版タロットカードは「トランプ」へと変化します。
ジプシーが占いをしていた史実はありますが、彼らの占いは直感に寄るもので、
タロットを読んでいたわけではありません。
ただ彼らが、フランスからヨーロッパ各地にタロットを広めたという功績はあります。
タロットを発明したのは、テンプル騎士団という説が最も有力です。
テンプル騎士団はフランスで生まれました。
法王の特権で巡礼者の保護のために結成された宗教的軍事教団です。
テンプル騎士団から、十字軍が生まれます。十字軍はイギリスです。
このテンプル騎士団
が、最初の「秘密結社」です。
秘密結社も多く在ります。薔薇十字団・黄金の夜明け団・フリーメーソン・・・
彼らの本当の目的は、「カバラの研究と解釈、カバラの実践」です。
さて「カバラ」とは何でしょう?
「カバラ」とはユダヤ教神秘主義思想と翻訳されているために誤解を生じますが、
「人間が如何に幸せに、神に近づく生き方をするのか」という手引き書です。
世界には多くの宗教・神話があります。
最初の宗教(まだ宗教というカタチにもなっていませんが)は、世界各地に各々点在しています。
ギリシャ・ローマは「ギリシャ神話」からキリスト教へ移行しました。
北欧ではケルト神話からキリスト教へ移行しました。
当時はまだ仏教は存在しません。また仏陀自身は教典を書いていません。弟子が書いたのです。
ユダヤ教の教典は、旧約聖書・トーラーですが、ユダヤ教からキリスト教、イスラム教に別れたのです。
中国では「儒教」「道教」が主流です。儒教も孔子が直接書いたものでは無く弟子が書いたものです。
「道教」のみが老子自身が書きました。そのご荘子によって完成します。
日本では・・・お粗末ですが宗教というものは存在していません。
日本神道も明治初めにできた宗教です。日本神話を信じていたわけですね。その後聖徳太子が仏教を中国から輸入します。
これは政治のためですね。
ここで謂いたいのは、「カバラ」こそが最も太古の宗教書である、ということです。
一説では大天使ラジエルの書の一部とも謂われています。
「カバラ」は難解な哲学です。それを集約したものがセフィロトの樹です。
さてタロットの発祥ですが、マルセイユ版の後に1910年、黄金の夜明け団の幹部アーサー・エドワード・ウェイトが、
カバラの思想を、マルセイタロットに盛り込んで、全く新しいタロットを創ります。
これが「ウェイト・スミス」版です。
つまり、タロットは遊びのカードから、20世紀初頭にやっとカバラの思想を描いたタロットになるのです。
ウエィト・スミス版は大ブレイクします。
多くのオカルティスト、カバリスト達が、独自にタロットとカバラの相関関係を研究し、
「意味という概念」を書きました。
有名なのは、クローリーやエリファス・レヴィ2世ですね。
そして現代でも、その「意味なる概念」を、タロットの意味だ!と謂って教えています。
書籍も同様です。
簡単に言えば、先人のカバリスト達の真似です。
そこで「カバラ」に戻ります。
「カバラ」は難解です。暗号的な言葉が多数あり、まさに哲学書となんら変わりはありません。
イマニエル・カントの『純粋理性批判』を読んだ人はいらっしゃいますか?
私は哲学を専攻していましたから、カントもヘーゲルも一応は読んでいます。
おそらく、書店で立ち読みした場合、「何を書いているのか、さっぱり分からない」と思います。
哲学は思考を文章で表現するため、一つ一つの単語を明確に定義していく必用があります。
「カバラ」もまさに同じなのですね。
カバラの目的は、「人間がエデンを追われ原罪を背負い生きていく上で、如何に幸せに人生を歩むか?如何に神に近づく生き方をするか」を、
まさに哲学書の如くに書いた書物です。
そしてウェイト・スミス版タロットには、その思想体系が愚者からペンタクルキングにまで、何かしら描かれています。
つまり・・・・・
タロットは「人生の幸せな生き方、正しい生き方」を絵で表現したものなのです。
それにも関わらず、「意味を憶えて」プロのタロット占い師になった方は大勢います。
そしてドローされたカードに「意味を当てはめていく」作業をします。
工場でのラインと同じですね。
※別に職業蔑視ではありません。分かり易い例えとして挙げています。
ラインでは商品が流れてきます。そして各々の担当者が部品を組み付けます。
実は「意味を当てはめる」タロットリーディングは、この作業とまったく同じです。
結論です。
タロットの目的は、相談者の救済にあります。
相談者の人生を正しいものに、幸せなものにすることです。
タロット鑑定師は、導師(グル)ですね。
ただし、タロッティストはことばを使って、導きます。
導くのは相談者の人生の扉の前までです。
扉を開けるのは相談者自身です。なぜなら相談者の人生だからです。
「タロット鑑定師になる」ということは、導く者になると同義です。
それができず「意味」を当てはめて、お金を取るのは、冒涜です。
タロットの目的は崇高で且つ責任が伴うということを忘れてはなりません。
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