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非常にシンプルでかつ、タロットエクササイズにも使えるスプレッドが「スリーカードスプレッド」です。
「ワンオラクル」(1枚引き)とは違い、3枚のカードを使うので、カードのコンビネーションリーディングが必要になります。
「スリーカードスプレッド」は、シャッフルした後に、左から1枚づつ3枚展開します。
一般的には左から「過去」「現在」「未来」という時系列で設定しますが、「原因・要因」「今後の行方」「詳細な解決策」などポジション定義を考える必用が必須です。
まずはタロットカードは、出たカードから「これから先、どうなるのか?」を読むものでした。
ですから「スリーカードスプレッド」では、3枚を使って「これから先の行方」を見るものです。
リーディングの基本では「出たカードで何を読むのか、自分の中ではっきりさせること」です。
よくあることですが、質問している中身と違うことを読む場合が多いようです。それは展開されたカードのポジションに固執するために起こります。例えばこの場合「過去の出来事・状況」に拘り過ぎるリーディングでしょう。過去のポジションを単純に過去と読むからミスが生じます。近い将来を見るのに「過去」」は必要ないと感じますが、その将来が起こりうる過程で過去があるわけです。過去には将来における出来事の原因が暗示されているはずです。
また結果だけで済ますのも良くありません。
仮に結果が悪い場合・・例えば「塔」が最終結果のポジションに出た場合・・「何をやってもダメですね。失敗するでしょう」と言われても、「じゃあ、どうすればいいんだ!」となります。
タロットはその対策や解決策にまで踏み込んでリーディングすることに価値があるのです。
事例:「片思いの彼と今後 付き合うことができますか?」
この質問はよくある内容です。思いを馳せている彼の気持ちを知りたい、自分の告白が受け入れられるか、非常に心配です。私もそんな経験をよくしたものです。気持ちはよくわかります。
スリーカードスプレッドで実占してみましょう。
この展開法では最終カードが「質問に対しての答え」を暗示する設定が多いものです。
だったら最終カードだけのワンオラクルでいいじゃないか、と思いますが、人間は結果を聞くだけでは納得いまないものです。その理由や解決策など、様々な視点で知りたいものです。ですからこのようなコンビネーションリーディングには、様々な視点・角度から実占していく・・読み解いていく意義があります。
1番目 過去の彼女の恋愛の傾向 :女帝
2番目 現在に至るまでの隠された問題点 :法王
3番目 未来の運勢・行方・可能性 :戦車
ここで注意しなければならないのが、1番目の「過去・・・」のポジションにある「女帝」です。
「女帝」の解釈として、質問者の女性について述べることになる人が多いのですが、このスプレッドは元々「片思いはどうなるか?」です。質問の主体はあくまでも「片思いの行方」であって、質問者自身ではありません。
ですし、片思いの行方を元に恋愛傾向がその状態の過去において「女帝のようである」というのが正しい解釈です。
同時に現在では「片思いの行方を元に問題点が現在において法王のようである」
将来では「片思いの行方が将来において戦車のようである」
となります。
このようにポジション定義を考える場合、
相談者は「何を知りたいのか」を元にして、
考えなければ、本末転倒となってしまいます。
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