カモワン版タロットの構造を見ると、22枚の大アルカナは、数字の持たない「愚者」と21枚で構成されています。
「愚者」のカードをよく見ると、歩く草原の枯草の葉の数は22枚あることがわかります。そして大アルカナの主人公の中で、「愚者」だけが動いています。愚者は右上を目指して歩いています。その他のカードはすべて愚者が巡礼として遍歴する21個の宿場と考えられます。
目的地はあくまでも21番の「世界」です。
愚者はすべてに成りうる可能性を秘めているために、数字が付けられていません。
一方、「手品師」から始まる21という数字は、その「手品師」のテーブルの上のサイコロによって示されています。カモワン版には3つのサイコロが記されており、その出た目の数は「1」「2」「3」です。
「1」「2」「3」の合計は「7」であり、サイコロの数3を掛け合わせると「21」になります。また3つのサイコロを同時に振った時の組み合わせは、56通りになり、小アルカナカードの枚数に対応しています。
カモワン版では「手品師」から始まる「1」から「10」の「運命の輪」までを1つのサイクルとし、「11」の「力」から「20」の「審判」までをもう1つのサイクルと考えられた構造になっています。
最後の「世界」はこの2つのサイクル世界の統合されたものであり、愚者が目標とするゴールというわけです。
これは大アルカナが、「愚者」から「世界」へと繋がる道筋に2階建ての10枚のカードが配置されていることを示しています。
左記の図を参照していただくと理解しやすいでしょう。
すなわち、「1」と「11」、「2」と「12」、「3」と「13」・・・は同じ数、同じ意味を共有していることを意味します。

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